人工ダイヤモンド

「人工ダイヤモンド=キュービック・ジルコニア」人工ダイヤモンドにもいろいろあるが、キュービックの場合、屈折率が本物のダイヤモンドに非常に近い上に、七色の美しい輝きを持っており、素人では本物との見分けはっきにくい。いや、つかないと言ったほうが真実に近い。人工ダイヤモンドがカッターにどう関係するかというと、本物より柔らかい上に、中に硬い「節」のごとき結品の部分もない。細心の注意と忍耐と精神を必要とする天然ダイヤモンドに比べると、遊びみたいに扱えるものなのである。しかも、値段が安い。人工ダイヤモンドは、何か解決しなければならない新しい課題がダイヤモンドの中に出てくると、我々に明快な回答を与え続けてくれる魔法の石となります。

ダイヤモンドに入った光を上部に全反射、屈折させる面の完成である。そして、この部分こそがエイトスター・カットの中心、ダイヤモンドの中に映る八本矢印の姿となる部分なのである。トルコフスキーの出した、ガードルとパピリオン面の接する角度も決まっている。光の作用で我々の求める姿に光が返って来ない。すなわち、市場の結婚指輪のダイヤモンドのほとんどが、四二度をも越えるように太らせて磨いているわけであるから、当然のごとく星は出ないのである。そして、それでは光は下に抜けてしまう。それとは反対に、少し浅めの四十度に近い角度にしてみると、戻ってくる光の反射は、四二度に比べれば多いことがわかつてくる。ただしこのタイプのダイヤモンドは、ダイヤモンド業者がいみ嫌うスケ石となる。しかし、輝きという点では、市場の八十%を占める下側の深いものよりもずっときれいであった。